Home

鉄道系ごちゃ混ぜブログ

運転士になるには-11

今回はそのものズバリ「電車の止め方」について書いてみます。

乗務日誌にも何度か書きましたが、電車の場合の制動距離の求め方は
速度×速度÷20=制動距離
この計算式で、おおまかな制動距離を計算する事ができます。

※物理での計算式で、減速度を2.8km/h/s程度とした場合です。
 この計算式で出される制動距離には空走距離も含まれているし
 回生失効など不測の事態も考慮して減速度を2.8km/h/s程度としています。
 空走距離とは、ブレーキ操作をして実際に効き始めるまでの距離で
 電磁直通ブレーキ車の常用制動の場合おおよそ3秒程度
 電気指令式ブレーキ車で1秒程度の時間がかかります。
 100km/hで3秒間だと約83m進んでブレーキが利き始めることになります。

こうして求められた制動距離に、勾配・曲線・天候・混み具合などを考慮して、
実際にブレーキを掛ける位置を決定します。

この計算式だけで電車が止められるかと言うと、残念ながらそうは行きません。
停止目標へ正しく、ショック無く止めるにはもう一つ重要なものがあります。
それはカンです。
 
“は?何を言ってるの??”って思った人もいるでしょうけど、実際にカンは重要になってきます。

鉄道車両は力行して加速し、惰性で走って(惰行運転)、ブレーキを掛けて止まります。
ブレーキを掛ける時は上に書いたような事を考慮して、ブレーキを掛ける位置を決めますが、
この“考慮”っていうのがそもそも“カン”ですから。
また、停止目標へ正しく止めるために、ブレーキを緩めたり(いわゆる階段弛め)追加するのですが
この緩めたり追加するポイントなんて、運転士一人ひとりの“カン”に頼るところが大きいのですよ。
この緩めたり追加するポイントは、だいたい似通ってきますけどね。

結局運転士の見習の間に、この“カン”をどれだけ習得できるかが大きなポイントになるのです。

  • | |
  • Home

    Feeds

    Return to page top